今年の世界選手権トライアルがいつもより面白いワケ Vol.2

Posted by ホッパーちゃん On 5月 - 26 - 2010

自然山通信の西巻さんに世界選手権トライアル日本グランプリのみどころを取材に行ったDirtNP取材班(ひとり)。そこで判明した今年の日本GPが特別面白い秘密とは……! (Vol.1はこちら



 

■2010年新ルールがもたらす変化とは!?

 
ホッパー 「で、なんなんですか、今年の日本グランプリが特別面白い理由っていうのは!」

西  巻 「……(上のはなんなんだよ……)。ま、いいや、その前にまずホッパー君は1ラップ目、誰と誰と誰を見たいって考えてる?」

ホッパー 「えーと……まぁまずフジガス(藤波貴久)ですよね。あとはToni Bou(トニー・ボウ)、Adam Raga(アダム・ラガ)、Albert Cabestany(アルベルト・カベスタニー)とか……?」

西  巻 「それとDougie Lampkin(ドギー・ランプキン)あたりまでかな?」

ホッパー 「そう……ですね。正直名前が有名なだけでランキング順とか分かってないですけど」

西  巻 「ちなみに現在のポイントランキングだと1位がBou、2位がRaga、そして3位が藤波ね。……あとは?」

ホッパー 「あと? えーと……あ、もちろんワイルドカードで参戦する全日本トライアルの選手たちはチェックするつもりですよ

西  巻 「どうやって?」

ホッパー 「どうやってって……。えーと、前に見た世界戦の時は……まず、全日本ライダーたちが最初に通過するからそこでチェックしますよね、で、あとは世界選手権のライダーたちを見て……」

西  巻 「次のセクションに移動する?」

ホッパー 「はい。あー……だからいつも一番最初に行くセクションくらいでしか全日本ライダーたちは見れてないですね。世界選手権ライダーたちの通過を見届けて次のセクションに移動すると、全日本ライダーはもうひとつ先のセクションに行っちゃってますもんね」

西  巻 「だよね。でもそこで今年から変わった新ルールが関係してくるんだ

ホッパー 「え、何が変わったんですか」

西  巻 「まず、セクションの持ち時間が90秒から60秒に短縮された

ホッパー 「えー! ただでさえ短く感じるのに30秒も短くなったら大変じゃないですか」

西  巻 「うん。でもまぁ彼らは大岩ひとつ残して10秒コールがかかっても表情ひとつ変えない人たちだからねぇ。そこのせめぎ合いも見どころのひとつと言えばひとつだね」

ホッパー 「なるほど」

西  巻 「もうひとつ変わったのは、競技当日にセクション内の下見ができなくなったこと

ホッパー 「え、じゃあセクションにトライする前に歩いてウロウロしてるライダーを見れなくなっちゃったんですか?」

西  巻 「うん。ライダーとマインダー(ライダーをサポートする相棒)は『エンクロージャーエリア』っていうセクションと観客エリアの間にある場所からしかセクションを見ることができなくなったんだ。マインダーもライダーがトライする段階になってオブザーバーに申告してセクションに入るようになったんだよね」

ホッパー 「えー、そうなんですか。僕はあのライダーが岩に向かってイメージを固めてる時間が結構好きだったんですけどねぇ……

西  巻 「うん、まぁ賛否あるよね。でも競技の公平性を守るため、とかその他いろいろな理由でそう決まっちゃったんだ」

ホッパー 「……そのふたつだけですか? 特に1ラップ目の周り方に関係あるように思えないんですけど……」

西  巻 「うん。最後にもうひとつだけあるんだ。それは、スタートオーダーが逆順になったこと。つまり、これまでは前大会の成績が悪かった順にスタートしていたのが、今年からは成績が良かった順からスタートを切ることになったんだ」

ホッパー 「えええ! それじゃあ……」

西  巻 「そう、ポルトガル大会の2日目で優勝したフジガスがトップバッターになるんだ」



ホッパー 「そ、それじゃ……」

西  巻 「トップバッターのフジガスにくっついていったら、1日目はほとんどフジガスしか見れないよね 🙂 」

ホッパーちょっとちょっと! 話が違うじゃないですか!! それじゃ例年よりも面白くなってるどころか、見られるライダーが少なくなっちゃうんじゃないですか? というか、変更されたルールがどれもいいと思えないんですけど!」

西  巻 「うはは。普通はそう思うよねぇ。実際、この3つのルール変更を観戦客の観点とは違う意味で危険視するジャーナリストたちも多くいて、その主張については自然山通信のサイトでも紹介しているよ(読者のみなさんもヒマな時に読んでみてね)」

ホッパー 「やっぱり!」

西  巻 「うん。でもこれは世界選手権トライアルとしての問題であって、僕が言っていたのは『日本グランプリがいつもより面白くなるはず』ってことなんだよ

ホッパー 「???」

西  巻 「さっき、ホッパー君も言ってたように、これまでのルールだとワイルドカードで参戦する全日本ライダーたちはスタート順が早いばっかりに、せっかく世界選手権が日本に来てるってのにいつもの全日本と同じように日本人同士の戦いを繰り広げていたんだ

ホッパー 「確かに」

西  巻 「ところが、今年のルール変更で順番がまるっきり逆になったおかげで日本人ライダーたちのスタート順が世界選手権ライダーたちのあとになっちゃった。通常、1ラップ目はそれなりに下見をしたり順番を牽制したりするからセクションにかける時間が長くなるって言ったよね。つまり、ポイントランキングに関係ないワイルドカードの日本人ライダーたちが1ラップ目からどんどんセクションにトライしていけば……

ホッパー最初の数セクション目で世界選手権ライダーたちに追いつける!

西  巻 「そーゆーこと!」

 

■本当の意味での世界選手権日本グランプリが見れる!

 
西  巻 「フタを開けてみたらどうなるかは分からないけど、きっとトップライダーのラインを見るために凄いペースで最初の数セクションを飛ばしてくるんじゃないかなぁ、というのが僕の予想なんだ」

ホッパー 「なるほどー! ということは、超ハイペースで頑張ればフジガスと黒山健一が同じセクションでトライしてるのが見れるかも知れないってことですね」

西  巻 「うーん、そこまでは分からないけど、少なくとも5番スタートのDougie Lampkinの背中には確実に追いつけると思うんだよね。ただ人工セクションなんかは下見の意味とかあまりないから1ラップ目でもサクサクいっちゃう。ダートトラックの森ゾーンで藤波がどうするかが肝だね。藤波が行かなかったら他のライダーは絶対に行かないからね

ホッパー 「へー! 本当に神経戦なんですね……。ところで無知で申し訳ないんですけど、全日本ライダーたちのレベルはどんな感じなんですか? 世界選手権ライダーたちに絡んでいけるんでしょうか?」

西  巻 「スピード競技じゃないから絡む、って表現が正しいか分からないけど、少なくとも黒山健一、小川友幸、野崎史高、小川毅、渋谷勲の5人はかつて世界選手権に参戦してポイントを取った経験がある。地の利だってあるわけだし十分戦えると思うよ」

ホッパー 「おー」

西  巻 「もちろんその5人以外もいろいろ狙ってると思う。なんといってもこんな状況は今まで一度もなかったからね。特に国内から出たことがないライダーは、毎年毎年本人たちが一番見たいはずのトップライダーの走りを見るチャンスがなかったわけだ」

ホッパー 「こうふんしてきました」

西  巻 「ちょっと話を具体的にしていこうか。あくまでも僕の予想だけど、最初はフジガス・Cabestany・Raga・Bou・Lampkinの5人程度を追いかけるように見ていけば、ワイルドカードライダーたちが追いついてくる。そうしたら、そのあとは自分で見たいライダーと人数を調整しながら追いかけて観戦すればいいと思う」

ホッパー 「む、難しそうだなぁ……」

西  巻 「あまり複雑に考えずに、次のセクションを遠くから見てフジガスがとっととトライしちゃってたら、一個飛ばして次の次に移動するとかした方がいいよ。ま、そもそも全日本ライダーが追いついてくるってのも、そうなったら面白いなぁって話でしかないんだけどね」

ホッパー 「次のセクションが見えればいいんですけどねぇ……。なんかそういうライダーの位置情報とかがリアルタイムにわかる仕組みがあればなー

西  巻 「あー、そういえば今年はそんな仕組みも用意されてるね。じゃあそれについてはまた明日話そうか」

ホッパー 「引っぱるなーおいー」

Vol.3に続く



コメントを残す

新製品情報:Roczenマニアは要チェック! RCH Racingファンウェア

新製品情報です。オフロードバイクの総合用品店ダートフリークにKen Roczen(ケン・ロクスン)が所属するRCH(Ricky Carmichael and Carey Hart) Racingのファンウェアが入荷してい […]

DirtNPからのご挨拶

みなさんこんにちは、いい匂いのするダートバイクニュースサイトDirtNPの管理人ホッパーです。明日、3月31日でみなさんとはお別れです。DirtNPとして最後のご挨拶をさせていただきます。ギリギリ31日でも良かったんです […]

BTM春木:エンデューロイラストレイテッド

BIGTANK MAGAZINE春木です。「エンデューロイラストレイテッド」という本があります。ENDURO21.COMという、世界で最も有力なエンデューロ系ポータルサイトを運営している英国のジャーナリスト、ジョンティ・ […]

新製品情報:Reedレプリカに! FACTORY EFFEX 2016 レプリカグラフィックキット

新製品情報です。オフロードバイクの総合用品店ダートフリークにChad Reed(チャド・リード)が所属するUS YAMAHA FACTORY TEAMのFACTORY EFFEX 2016レプリカグラフィックキットが入荷 […]