DirtNPが行った「KTM 990 SM R 伊豆・箱根プチツーリング」

Posted by ホッパーちゃん On 6月 - 26 - 2011

超久々過ぎるDirtNPが○×ったシリーズです。今回はKTM Japanが展開中の「そうだ。もっと、ツーリングに行こう」キャンペーンにならって、ツーリングコースのド定番・伊豆半島へプチソロツーリングに行って来ました。バイクはKTM 990 SM R! マシンは正直さいこうだったんですが、おなじみ天性の方向音痴を発揮してあっちへウロウロこっちへウロウロ。まぁでも久々に楽しかったですよ、うん。
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携帯向け動画リンク

モタードマシンで一泊ツーリング
困った時の伊豆・箱根方面

KTM JapanのK嬢に「ツーリング記事書くかも知れないので690 Enduro R貸してくださいっ!」と告白したら、「今貸せるのがないです。これで行ってください。あと、書くかも知れないじゃなくて行ったらちゃんと書いてください」と冷たく切り返され渡されたのが、このKTM 990 SM Rだった。軽量・高性能の75°Vツインエンジンを搭載し、メガモトと呼ばれるビッグ・モタードの草分け的なモデルでありながらも、依然圧倒的な操縦性は後発組の追随を許しません!(←コピペ) はなから林道ツーリングしか考えてなかった僕は頭の中が真っ白になってしまった。いちおうツーリングの予定は2日間空けていたのだけど、それは奥多摩などでピストン林道を走りまわったあとに、いつもの秘密の谷でテントでも張って過ごせばいいや、という考えがあったから。オンロードバイクでまともなツーリングをほとんどしたことのない自分の経験不足を呪いつつ、ずっと昔に某バイク雑誌編集部で働いていた時に当時のボスに言われた言葉を思い出した。

「困ったら、伊豆・箱根。な? わかるだろ?」

すいません、今でも全然わかりません。わからないけど、今まさに困っている自分にはその提案がとても魅力的に感じられたので、K嬢に「そうですね、まぁ伊豆・箱根あたりの定番カーブをハングテンしつつ回ってきますよ」とバリトンボイスで伝えると、自分なりにさっそうとバイクにまたがり東名高速用賀インターを目指したのだった。

真ん中らへんが気持ちいい!
ビッグ・モタードの懐の深さ

大型バイクの免許は持ってるけど、大型バイクを買ったことが一度も無い。オフロードバイクの車種はたいてい知ってるけど、普通のロードバイクになるとそのへんの女の子並にわからない。好きと嫌いが結構はっきりしていて、(自分ではそう思ってないけど)選ぶものが割と極端だと言われる自分にとってKTM 990 SM Rは正直どんな性格なのかピンとこないモデルだ。モタードならモタードらしく軽量なオフロードバイクに17インチホイールを履かせればいいと思うし、スーパースポーツならお腹が苦しくても前傾ポジションであるべきだし、ツアラーならもっと積載性能があってどっしりしていて欲しい。これはどういう人がどういう使い方をするバイクなんだろう……と、考えているうちに東名高速厚木インターを降り、国道129号に入った。

伊豆・箱根への定番ルートである西湘バイパスに乗ると、海沿いの景色に気分が高まる。途中、バイパスの休憩所で飲み物を飲んでいたら、5名ほどのツーリング集団がいて、それぞれが愛車にうっとりとした視線を送りつつ和やかに談笑している場面に遭遇した。ZZ-R1400にトップケースとパニアが付いたやつ、DR-Z400SM、なんか知らない外車のスーパースポーツ、GSF1200?、KLX250という結構バラバラな組み合わせで、ツーリング先で食べた大盛りカレーの話で異常に盛り上がっている。そして、ひとしきり話し終わると箱根方面に向けてみんなで一斉に走っていった。その光景を見て、その時に思った。競技のことばかり触れてきたせいか、「このバイクの用途はこれ、このバイクはこういう遊びをする用」みたいな勝手な決まりで自分を縛り過ぎてたんじゃないかと。自分が思っている程、用途を考えぬいてバイクを選んでいる人なんか少なくて、形が好きだから、とか、このメーカーが好きだから、とか、値段が安いから、とか、マフラーから出る音が好みだったから、といった理由でバイクを買って、乗って、ハッピーになってる。ツーリングの日はみんなで走れる性能があればそれで十分なのだ。

そういう視点で改めて990 SM Rを見てみると、高速でパワー不足を感じることはないし、アップライトなポジションが楽ちんだし、サーキット走行的な走りも楽しめるし、ちゃんと荷物を積むことだって二人乗りだって出来る素晴らしいバイクに思えてきた。スタイルの方向性もやっぱりこういうのが好きだし。何かに偏らずに真ん中らへんに位置する存在であることが、きっと色んな楽しみを与えてくれるのだろう。ひとまわりして結局ありがちな結論になってしまったけど、モトクロッサーも欲しいしトライアルだってやりたい、なんて普段から悩みまくっている身としては、出来ることが多いのは本当に素晴らしいとココロの底から思う。乗った感じはどうなんだ、と言われれば……うーん難しい。エンジンは力を開放されるのを待ち望んで期待に膨れ上がっているし、それを受け止める車体にももちろん不足はない(たぶん)。で、それを限界まで使ってないので、良くわからないというのが本音。たぶん10のうちの2くらいしか使ってないと思うけれど、それで十分気持ち良くなれる。中型で精力に溢れた若い鮫になったような気分? ……余計わけわかんないこと書き出しそうなのでバイクについての記述はこのへんでやめておく。



箱根ターンパイク入り口~大観山
強運の星の元に生まれた友人の思ひ出

箱根の入り口、TOYO TIREターンパイクの料金所で小銭を渡し、小田原の尾根筋を抜ける豪快なルートを駆け上がる。まるで高速サーキットのようなこの道で、有り余るパワーを堪能したいという欲求に抗うのは若い人には難しいかも知れないが、僕ももういいかげんオッサンなのでそういう気にもならない(ちょっと嘘)。それよりも、昔友人がこのターンパイクをバイクで初走行した時に、一方通行の高速道路だと思い込んで頂上まで”右車線をキープして”走りきったことがあったことを思い出していた。平日の早朝だったため運良く対向車もなく、友人は無事大観山にたどり着き、あとから車で追いついた僕らにキョトンとした顔を見せたのだった。今も世界中を自転車で旅したりする彼の大物ぶりを物語るエピソードのひとつ。

大観山の駐車場にバイクを入れ、思ったよりも溜まっているバイク乗りが少ないことにちょっと落胆しつつ、平日だからしょうがないと缶コーヒーをすする。すすりながら携帯のGoogle Mapsを立ち上げて自分の位置を確認、このあとのルートを考える。西伊豆に抜けて、何か美味しい物でも食べて、帰りは沼津ICから東名で一気に帰ろうそうしよう。「キュボ、ドン! バルバルバルバル」と冷え始めたエンジンをたたき起こして伊豆スカイラインを目指すことにした。伊豆半島の首根っこあたりを縦に下って一気に冷川まで走る。そこから西へ向かい修善寺を抜け、だるま山高原の先から西伊豆スカイラインへというルート。



だいぶ日が傾いてきたな、と思ったらメーターパネルのFUELランプが点灯した。実は借りてすぐに出発したため、燃費どころかリザーブがあるのかないのかさえ分かっていなかった。山の中の一本道でガソリンスタンドが唐突に現れそうな気配もなし。まぁ西伊豆抜ければGSくらいあるだろう、とタカをくくっていたら、ホッパー本体に内蔵された方向感覚妨害装置にスイッチが入ったようで、同じような道を行ったり来たり。伊豆のど真ん中で方向音痴の迷子状態になってしまった。そもそも出発が遅かった(いつものこと)のと、ちょっと景色が良かったりする度にバイクを止めてカメラを取り出したりしていたせいか、なんとか(ってそんな難しい道じゃないけど…)海岸沿いに抜けてガソリンを補給し、松崎町に着いた頃にはもうすっかりあたりは薄暗くなっていた。

Google Mapsを便利に使う
共有マイマップで遠隔ナビゲーション

コンビニにバイクを止めて、西伊豆に来ると良く行く魚の定食を出すお店に電話してみると、おばちゃんが「もう終わりました~」と元気なお返事。もう1件のお寿司屋にも電話をしてみるが、こちらは留守電に切り替わってしまった。困った。走ってると気付かないものだけど、なんか結構疲れているようだし、お腹も空いた。しかしこの状態で何かを腹いっぱい食べてから、沼津ICまでとって返して高速を走るのもおっくうになってきた。西伊豆程度で一泊とは贅沢極まりないけど、なにもかも面倒くさくなったので宿を探すことにした。

まず携帯でGoogle Talk(インスタントメッセンジャー)を立ち上げ、東京で仕事中の友人アツヲに話しかける。ちょうどパソコンの前にいたようですぐに返事が来たので自分の位置をGoogle Latitudeで確認してもらう。これはGPS機能を持つスマートフォンなどで使える位置共有のためのシステムで、僕には東京のアツヲが、アツヲには僕が松崎の交差点にいることが地図上で見えている。そこで、アツヲに予算を伝え、それほど遠くない場所で素泊まりできるところを探してもらうことにした。自分の携帯のGoogle Mapsで検索かけてもいいんだけど、話のネタにもなるし、数件まとめて検索するならやはりPCの方が圧倒的に速い、ということでお願いしてみた。



数分後、コンビニで飲み物を選んでいるとアツヲから「マップに落し込んだー」との知らせ。実は僕らはGoogle Mapsのマイマップ機能を使って「Waypoint」という名前の地図をあらかじめ共有している。共有しているメンバーなら誰でも編集することができ、お互いにその内容をリアルタイムで見ることができるため、別の車で同じ目的地(または複数の目的地)に行く場合など、「今どこにいる? じゃあここで集合ね」などといちいち連絡しなくても良いため便利なのだ。さっそく、携帯のGoogle MapsにWaypointのレイヤーを表示させると、アツヲが調べてくれた店の候補が点々と表示される。表示されたポイントをクリックすると、「バイクの駐車も安心…らしいです」などと丁寧にコメントまで付けてくれている。いろいろ吟味した結果、200mも離れてないところにある「素泊まり3690円!」というコメントが付いていた民宿に向かうことにした。アツヲにお礼を書いてからバイクにまたがると、真っ暗な空から雨が降りだした。近くにして良かった。この恩は、いつかアツヲが旅先で調べ物をお願いしてきた時に返そう。



西伊豆の海岸で磯の香りと
ともにモスバーガーを食す

宿で荷物を解いて、さっそく熱い風呂に入る。宿には他に客がいないようで、食事の支度がいらないせいもあってか、まだ8時くらいだというのに異常な静かさに包まれている。風呂からあがって部屋に戻り、どうでもいいテレビを横になって見ていたら猛烈な眠気に襲われ寝てしまった。気づくと10時を回っていて、あわててサンダルを借りて飛び出してみたもののやっている飯屋など皆無……。結局、魚を食いに西伊豆まで来て、ひとりモスバーガーを真っ暗な海辺でモソモソ食べる、というなんともしまらない結末を迎えてしまうのだった。せめてもの抵抗というか、普段なら頼むフィッシュバーガーを選ばなかった……。



翌日は朝から雨。下のマップにあるように河津へ抜けて海岸沿いを北上、途中から来た道を戻る(動画で携帯クリクリやってるのは地図を見ているところ)。走ってる間も時折冷たい雨が降っていたため、バイクを止めて途中の店に寄る気にもなれなかった。いよいよ指先の感覚がなくなってきたので十国峠のレストランで山菜うどんを食べようとしたら、まともに割り箸が持てなくておばちゃんに無言でフォークを差し出された。そこから先は(なにもみえねえ)芦ノ湖スカイラインを抜けて御殿場ICから逃げ帰ったのだった。(おしまい)


より大きな地図で 伊豆ツーリング定番ルート を表示


bmwDirtNP STORE (ダートエヌピーストア)

ユアン・マクレガー 大陸横断 バイクの旅 Long Way Round ロンドン~ニューヨーク

『トレインスポッティング』『スター・ウォーズ』等の出演で人気の英俳優ユアン・マクレガーが、友人の俳優チャーリー・ブアマンと共にロンドンからニューヨークまでをバイクで駆け抜けようという無謀な旅の計画を思いついたことからはじまる。

2004年4月14日ロンドンを出発、ヨーロッパからロシア、モンゴル、アラスカ経由で7月29日ニューヨークに達するまで12ヶ国、115日、3万2千キロのバイク旅行ドキュメンタリー。同行カメラマンとは別に、ユアンとチャーリーはビデオ日記も撮影。バイク、ヘルメットに設置されたカメラやサポート・チームの撮影したものを含め、旅の様々な映像が満載。イギリスBBCのオリジナル放送に、バイクの旅総集編、未発表映像や旅が終わった後のインタビュー、クルー達のインタビューなどたっぷりのボーナス映像も収録。(DVD3枚組/DISC1:本編175分 DISC2:本編176分 DISC3:本編88分:特典映像62分/日本語字幕/NTSC)


関連サイト:
KTM Japan KTM 990 SM R
KTM Japan

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